ゆうらいふエッセイ

あいさつ

プロローグ

あいさつ

NPO法人ゆうらいふは“総合的生活相談(ケアマネジメント)”を柱に介護保険施行と同時に看護師のケアマネジャーで設立しました。当初から医療と介護の連携を大切に在宅での看取り支援も行ってきました。
きっかけは、30年前 『「寝たきり老人」のいる国いない国―真の豊かさへの挑戦』(大熊由紀子著)に感銘しデンマークの福祉サービス実践研修に参加する機会を得たことです。その時定期巡回サービスにも同行することができ、独居で認知症の方が我が家で穏やかに暮らしていた事に驚きました。「人生の最期の生き方は本人が決める」と高齢者自身が応えてくれました。
日本は介護保険発足当初も“親の介護は子や嫁がするのが当たり前”の時代でした。そんな中でも、利用者本人が自身の最期を悟り家族へ意思表示され“自分らしい最期”を迎えた方々がいました。家族も父親(母親)がそう言うなら…と、最期の時を自宅で過ごしお葬式に参列させて頂くこともありました。

その時々に心に残る本人・家族の真摯な想いを“エッセイ(つぶやき)”として綴ってまいります。本人の思いを叶えられず残念で、長く心に残っている方もあります。いろいろな想いを残してくださった方々の一端をひも解いてまいります。
ケアマネジャー・訪問看護師・介護職など多くの職員がこの欄に想いを込めて登場してくるでしょう。
人生の最終章を“自分らしく・家族らしく”生きた方々からの学びは貴重です。ゆうらいふの職員と共に育てて頂いたと同時に、未来に向けての歩みを示唆して頂いております。相談件数は当初から100人、200人、300人と増え、千人を超え多くの方々からの学びを得ています。
本人・家族の“深い想い”の一端を感謝を込めて綴っていきます。